ドライマウスとは、口腔乾燥症といって日本で推定800万人いると考えられています。症状が少しあるが、年齢的なものかな?と考え病院へ行っていない方も多いと思います。この症状とは
一つでもあればドライマウスの可能性があります。唾液が減少する理由には、以下のようなものがあります。
以上のようなことが原因で起こるといわれています。まずは、原因をつきとめて、必要あれば飲み薬や保湿成の入った塗り薬の処方や、唾液腺マッサージを練習します。薬の副作用で起こることもよくあるので、来院の際には、飲んでいるお薬がわかるものをお持ちいただけると診断の助けになります。
ドライマウスの原因で最も多いのは処方薬による副作用だという報告があります。副作用といしてでる可能性があるお薬の一例は以下の通りです。
また、5種類以上のお薬をを内服する場合、4種類以下の場合と比べて副作用が著しく上昇するという報告もあります。かかりつけのお医者さんや薬局とも連携して、お薬の種類、量など考えていかなければいけません。
お薬の副作用のほかに、どのようなことがドライマウスの原因になるのでしょうか。唾液を出す唾液腺の異常でも起こります。細菌感染や唾液腺にできる結石、腫瘍などが考えられます。ほかには、シェーグレン症候群という自己免疫疾患があります。この病気では、目の渇き(ドライアイ)や胃酸の分泌低下による胃炎を伴うこともります。脱水症や糖尿病、脳血管障害に麻痺などもドライマウスの原因になります。ドライマウスでお困りの方は、一人で悩まずに、歯科医院でその原因を是非、一緒に探ってみてください。
唾液は。歯を強化したり、溶けるのは抑制したりして虫歯の予防に重要な役割をしています。さらに、酵素の作用や食べものの飲み込みやすい形状にしたり、消化のための重要な働きをします。この酵素で有名なもにアミラーゼがあります。アミラーゼは、デンプンなどを分解、消化の初期段階に働きます。
この唾液の9割は耳下腺、舌下腺、顎下腺という3大唾液腺から9割がでており、そのほかには、唇や、ほっぺ、上あごなど小さな唾液腺が存在しています。耳下腺からは漿液とよばれるサラサラの唾液が、舌下腺、顎下腺からは、粘液が分泌されます。分泌する量は、交感神経と副交感神経という自律神経によって加減されています。美味しそうな食べ物をものを見たり、においを嗅いだりするとその刺激が延髄に伝わり、それぞれの神経から分泌するように伝わります。